ブログを始めた訳
ワシが雑貨店を廃業した当時
何もなかったこの町にひときわ大きな存在感を示した某大手の物流倉庫が完成した
廃業したワシは藁をもつかむ思いでそこに拾ってもらい通うようになった
もう何年お世話になっとるかのう
当時のようには働けんようにはなったが、今も仕事内容をかえながら使うてもろとる
その職場にもう2年ぐらい前になるか1人の若者(男)が入って来よった
その若者が変わっておった?
見た目はしっかりしてそうな若者、受け答えもハッキリしておる
入社当時は周りの先輩社員も「いいのが入って来た」と彼を見て期待の感想ばかりじゃった
人を見た目で判断してはならんが、やはり最初はそういうものが印象的に入ってきよる
ワシもその先輩方に同感じゃった
じゃが、日を追うごとに彼の印象(評価?)は豹変していった
「いまどきの奴」… 「変わった奴」… に
まず先輩方を驚かせたたのは、彼は親から離れて1人暮らしの身なのじゃが
毎日、弁当を持って来よった 自分で毎日作っておるらしい (ワシも正直驚いた)
「よくやるなあ~」「めんどくさっ」と周りから揶揄される
更に定時帰りを強く意識している働き方をする(ホントはそれが一番なのじゃが…)
昨今は労働基準法か何かでなかなか残業が出来ず、それを不服に感じるモンが多いこの職場の中で
「僕はきっちり定時で帰りたい!」と主張する(ホントはそれが当然なのじゃが…)
彼の2つの言動は今の職場の多数派の意見とは違った
仕事はきっちりとこなすのじゃが、そうのような彼の言動がやがて周りの先輩方から「変」と見られていくようになっていきよった
実際ワシも変っとるのぉと思ってはおった(今となっては申し訳ない)
「いまどきの若者」これが「ゆとり世代」なんじゃと
そんな言葉で自分の考えと違うものを一括りにして納得させる
そんなモンのワシも一人じゃった
普通にふるまう彼じゃが日増しに彼と先輩方との間の空間が広がっていくのをワシは感じておった
次第に彼は一人でおる事が多くなった
ワシも年齢が違いすぎて、その先輩方の輪の中にそこまで入っている方ではなかったので次第に彼と話す機会が増えていきよった
身の上話や、今までの話や今時の話など、あと彼は何かの目標を持って日々過ごしておるようじゃ
親子以上年の違う彼じゃが興味深い話をしてくれるし新鮮でもあった
「スマホ」も彼の影響で購入したのぉ
それまでは勧められてもあまり乗り気にならんかったが彼と話していくうちに段々とじゃ
妻には扱えるのかと心配されたが、彼のおかげでなんとか多少なりと扱えておると思う
彼が教えるのが上手だったからじゃのう、今も色々教えてもろとる
彼に勧められた「ゲーム」もやっとる(楽しい、ハマッておる)
周りがどう彼を見ようとワシは彼と喋るのが楽しかった
じゃが ふと 彼はワシと喋っておって楽しいんじゃろうか?と思うた おんなおっさんと
最近その事を彼に尋ねてみた
彼は笑顔でワシの喋る時代の出来事が興味があると、新鮮で聞いていて楽しいと言ってくれた
驚きじゃった
新鮮?知らない?
ワシの時代の話など当たり前の過去じゃと思っておったが、彼にとっては新鮮な話、知らない話なのじゃと言う だから楽しいと
そこで彼から「ブログ」というものの言葉がでた
「中には僕みたいに楽しいと思って読む人がいるかもしれない」 そう勧められた
奇跡的に妻が使っておるので我が家にも「パソコン」というものが居間に鎮座しておる
その中で「ブログ」というモノを見たことがないわけでもないが
それを自分がするとなると「宇宙」に行けというわれるぐらい遠いモノに感じる
ワシには無理じゃ
即答したワシに彼は即答で「簡単だ」と言った
彼はワシを「スマホ」という世界につれて行ってくた人じゃ
それに彼にはこれからも色々な事を聞きたいと思うておる
彼が教えてくれるというならそれも一興じゃ (費用も思った程かからんかったしの)
なのでやってみる事にした
「機会は突然訪れる」
まあ、そこからがなかなか苦難の道のりじゃったのじゃが…
了
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